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益田一と日本の魚類学展 

博物館の開館と同時に、特別展である
益田一と日本の魚類学」展へ。
益田一展入口
今回は少々専門的な内容ですが、ダイバーの端くれとして
先生に敬意を込めて、まとめさせていただきました。

入口にあった、ホタテエソ(雄)の標本。
1975年、益田一先生が筆頭編集者となって出版された
「魚類図鑑:南日本の沿岸魚」(東海大学出版会)の中で
新科・新属・新種として記載された魚です。
益田先生が伊豆海洋公園で採取したもので、魚類では、日本人が記載した
初めての新科となり、日本の魚類学史上、特筆すべき快挙だそうです。
ホタテエソ標本
1964年6月、益田先生が設立した、伊豆海洋公園ダイビングセンターについての展示。
関東在住で、伊豆海洋公園で潜ったことのないダイバーはいないのでは?
というくらい、大変メジャーなダイビングポイントです。
もちろんOつがいも、何度も潜っています。
伊豆海洋公園について
海洋公園ダイビングエリアの、地形図。
伊豆海洋公園地形
相模湾から発見された、新種の魚たち。
左上から
バケミミズハゼ/イズハナダイ属の1種1/イズハナダイ属の1種5
シモフリミミズハゼ/イズハナダイ属の1種4/イズハナダイ属の1種3
カマヒレミミズハゼ/チョウジャゲンゲ属近似種の1種1/アワセイソハゼ属未同定種
相模湾で発見された新種
益田一先生の名前がついた、魚。
益田先生が、標本として研究者に提供した魚の中には、まだ学名のない未記載種
つまりは、新種の魚も含まれていました。
提供された標本に基づいて新種を記載する際に、研究者が、採集者の益田先生に
敬意を表して、その名前を、学名に与えることがありました。
益田先生の名前がついた魚
中でも写真左、シマキツネベラ(Bodianus masudai)と、右端の
ルソンベニテグリ(Foetorepus masudai)の2種が、よく知られています。
益田先生の逝去後に記載された、写真中央アカイソハゼ(Eviota masudai)の学名にも
先生の名前が付けられていますが、これは先生が、写真を含む多くの著書を通じて
日本やインド、太平洋海域の魚類学に多大な貢献をされたことに
敬意を表したものだそうです。
甲殻類では、アヤトリカクレエビ(Izucaris masudai)にも、同様に名前が付けられています。

益田一先生が報告した日本新種の魚。左上から
クダゴンベ/ミナミハナダイ/アデイトベラ
カブラヤテンジクダイ/トマリヒイロテンジクダイ
益田先生が報告した日本新産の魚
益田一先生が発見に貢献した重要な魚。左上から
ナミダカサゴ/ホタテエソ(雄)/オヨギトラギス
キマダラハゼ/ホタテエソ(雌)/ダイダイヨウジ
タヌキベラ
益田先生が発見に貢献した魚
益田一先生が記載した新種の魚(の一部)
キシマハナダイ/シロオビハナダイ/イエローラインド・アンティアス
益田先生が記載した新種の魚
たくさんの、IOPNEWS。
IOPとは、伊豆海洋公園の略称です。
昔は伊豆海洋公園で潜ると、必ずIOPNEWSをもらえたものです。
かなりマニアックな内容で、O夫も、何冊か持っています。
IOPNEWS.jpg
日本産魚類大図鑑。
ハゼの研究者である、当時の皇太子殿下(現在の天皇陛下)も関わられています。
掲載種数は3200種、この図鑑で新たに標準和名が提唱された魚は、203種。
出版から30年近くたった現在でも、カラー写真を使った掲載種の数で
この本を上回る図鑑は、国内はもとより、世界的にみても存在しないそうです。
日本産魚類大図鑑
益田先生の標本写真を使った、最初の図鑑。
益田先生の標本写真を使った最初の図鑑
水中撮影機材。
下段左奥にあるのが、名機ニコノスRS。O夫は今でも所有しています。
その右隣のニコノスⅤにも、お世話になりました。
水中撮影機材
図鑑写真に欠かせない、標本撮影機材。
標本撮影機材
こちらは、水槽撮影機材。
水槽撮影機材
魚類標本コレクション。魚類標本コレクション
標本台帳。
今ならPCで管理するところでしょうが、当時はすべて手書き。
標本台帳
大深度潜水ジオラマでは、深場の魚を採取する時の様子を再現しています。
横にあるバケツは、魚の減圧用。
いったん浅場に上げて、深度に慣れさせるのです。
大深度潜水ジオラマ
学芸員の瀬能宏先生と、さかなクンからの
益田一先生への、メッセージ。
益田先生ありがとう
素晴らしかった。
できればこのまま、常設展にしてほしいくらいです。
  
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テーマ: 美術館・博物館 展示めぐり。

ジャンル: 学問・文化・芸術

タグ: 益田一  伊豆海洋公園  ダイビング  相模湾 

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コメント

これ、行きたかった~
残念(××)
遠さに挫折しまった…

そしてクダゴンベ、カブラヤテンジクダイ、オヨギトラギス、ダイダイヨウジ…
知らなかったv-12

こういうのこそ、今は縮小傾向のダイフェスとかでやって欲しいなぁ。

F #- | URL | 2013/12/16 23:43 * edit *

F様。

Fさん、こんにちは。
え、Fさん行ってなかったんですか?!
てっきり、Fさんは行ってるものだと思ってました。
今回は、電車だったし、一緒に行けたら、盛り上がったのに~。
次回からは、必ず、お声をかけさせてもらいますね。
O夫

サーモグラフィで見たら、我々の周囲はかなり高温だったことでしょう。
鮨晴の板さんなど思い出しつつ、色あせしたフォルマリン漬の魚にすら
かじりついてしまいましたよ・・・
ダイコンも残圧計もない環境で活躍された、先人たちには頭が下がります。
そしてIOPNEWS全巻を再公開してほしいと思うのは、Oつまだけではないはず!
Oつま

Oつがい #- | URL | 2013/12/17 00:43 * edit *

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